ほぼ隔週刊けんじけん

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

オススメのアルバム 『BS時代劇「火怨・北の英雄 アテルイ伝」オリジナル・サウンドトラック』

どうも、ももんが@けんじけんです。


最近、すっかりNHKのお仕事が増えた川井さんですが、ドラマ部門は着々とサントラCDが発売されております。今回のBS時代劇火怨・北の英雄 アテルイ伝』は全4回のシリーズでした。3月23日(土)・30日(土)のNHK総合では、前後編2部構成に再編集して放送されます。ほとんど特番みたいなものです。トータル3時間ほどのドラマのサントラが、全33曲、1時間以上もびっしり収録されるとは。ありがたいことです。


本作の舞台は、同じBS時代劇シリーズの『塚原卜伝』よりもずーーっと昔、平城京とか平安京とかの時代です。1200年ほど前、「古代」に分類される時代のお話です。なんだか壮大すぎて気が遠くなります。
音楽にもそんな壮大感が表現されています。日常系や哀愁系の曲もありますが、全体的には重厚で勇ましい印象です。他のNHK作品『塚原卜伝』や『沸騰都市』『灼熱アジア』に共通する力強さもありますが、ちょっぴり荒々しい力強さとでも言えばいいでしょうか。
篠笛や和太鼓といった楽器も使われていて、和のテイストを出しています。和太鼓は『めざめの方舟』にも参加された茂戸藤浩司さん。そら力強いですわ!


そして特徴的なのが、おおたか静流さんのボーカルです。川井作品*1 でもすっかりお馴染みになった、おおたかさんのボーカル入りの曲はオープニングも含めて5曲あり、個性的な歌声で非日常的な世界に引き込まれます。特に『蝦夷への思い』では、ボーカルがメインに使われていて、力強く刻まれるリズムに乗ったメロディが哀愁たっぷりに歌い上げられます。


私事ではございますが、今回、ホルンの柔らかく深みのある音色の魅力に目覚めてしまいました。3曲目の『軍事訓練』でメインに使われているホルンが、勇壮でカッコイイのです。トランペットのハリのある、威勢のよい勇ましさとはまた違った、スケールの大きさが感じられる伸びやかな音色が耳に心地よく響きます。


さて、本サントラの曲は全て1分半〜2分半ほどで、比較的平均化されています。曲の強弱(激しい曲/静かな曲)もバランスよく配置されていて、本サントラ1枚通して1つの作品として聴き易い気がします。


ドラマ本編で残念なのは、全体に漂うダイジェスト感でしょうか。イマイチ展開についていけないというか……ちょっと凝縮し過ぎなのでは(汗)。阿弖流為アテルイ)も、とてもカリスマ性のある人物だったのではないかと推測できますが、本作からはあまりそれを感じることができず。
ともあれNHK総合での放送は来週・再来週です。BSを観ることが出来なかった方も是非、壮大なドラマ(のダイジェスト感)と音楽をお楽しみあれ。


*1: おおたか静流さん参加作品:NHKスペシャル『未解決事件』、『墨攻