ほぼ隔週刊けんじけん

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

オススメのアルバム『BORDER オリジナル・サウンドトラック』

どうも、働き過ぎの川井さんを陰ながら応援する、ももんが@けんじけんです。


今年は川井さん作品のサントラの発売が順調すぎて気持ちわ……もとい、ウハウハ(死語)なのですが、4月から放送された『BORDER』のサントラも、めでたく9月17日に発売されました。放送から日が経っているし、既にBlu-ray&DVDも発売されているので、ネタバレ(ほとんどしていませんが)を恐れずいきますよー!


 


まず、サントラを手に取ってみると、曲名は漢字二文字で統一されています。ドラマのサブタイトルも二文字で統一されていました。そういえば……、6月に公開された『MONSTERZ モンスターズ』の曲名も漢字二文字だったことを思い出して、思わず同じ曲名がないか探してみました(笑)が、見事に重複していませんでした。それぞれの内容に沿った特有のタイトルが付けられているからではあるのですが、たった二文字の組み合わせなのに……恐るべし二字熟語!
ちなみに『BORDER』のブックレットには原案・脚本の金城一紀さん、プロデューサーの山田兼司さん、川井さんの三人の対談が載っていて、興味深いお話が読めます。


 


いきなり脱線しました。
本作のメインテーマの『越境』。荘厳な雰囲気のコーラスが印象的で、劇場作品のエンディングか!? と思うほど壮大な曲です。最初は不思議なポワンとした音色とホラーっぽいスキャットで始まります。ストリングスと重厚なコーラスの繰り返しでカッコ良く盛り上がっていき、哀愁に満ちたメロディにボルテージは上がりっぱなし。するとちょうど曲の真ん中でメロディが変わって、一旦コーラスがなくなるのですが、そこの哀愁MAXのストリングスがメチャ泣ける!! 号泣です。ドラマ本編では、最初のCMに入る前の番組提供の部分と、エンディング部分に主に使われていました。事件が解決したときの感動、また別の回では事件の後味の悪さを……そういった感情を増幅する効果抜群です。


『疾駆』や『急転』もメインテーマと同じように激しくて重厚な曲ですが、カッコ良いリズムの上に、湿っぽいともいえる哀愁のメロディが乗っかるのが、特徴的。キレの良いコーラスとドスの効いたパーカッション(ティンパニ?)やギュンギュン唸るエレキに萌え燃えなのです。


本サントラ内で占める割合が最も多いのは、静かめだけどメロディがハッキリした曲です。ドラマ内ではこれらの曲が効果的に使われているように感じました。
中でも私のお気に入りは『刹那』。前半はピアノがメインで、真ん中辺りでストリングスも加わります。なんだかちょっぴり謎めいていて……。物悲しくも美しい繊細なメロディに、心を奪われます。
『交感』はさらに謎めいた曲で、ピアノのメロディが印象的。コーラスも入っていますが、ここでは重厚なものではなく、高音のコーラス(もしかしてスキャット?)が靄がかかったように薄らと被さります。とても怪しげで摩訶不思議な曲です。
そしてドラマ内で頻繁に使われていた印象の『前進』。リズミカルなピアノと、ぼわーんというシンセ(?)が怪しげに淡々と続きます。


というか、怪しげな曲が多いですね。ドラマの内容を考えると当然か……。
もろに怪しい不条理系の曲も数曲あります。単純なフレーズの繰り返しだったり、明確なメロディがない「きぃーーん」「ざざーーん」「ぐぉーーん」というようなものです。こういう曲を作るのは、違いを出すのが難しいだろうなあ。
明るい曲はないと言って良いのですが、かろうじて『幸福』と『追憶』の二曲が、優しい感じの曲です。


『BORDER』は死人率のみならず、幽霊率 100%というドラマではありますが、メロディが印象的な曲やカッコ良い曲が多いのが嬉しいですね。


さて、いよいよ今週木曜日(10月16日)からは、シリーズ誕生15周年『科捜研の女』(第14シリーズ)が始まります。来週10月21日より放送の『すべてがFになる』は、既にサントラの発売が発表されています。さあ、次はいよいよ『科捜研の女 コンプリート・サウンドトラック(妄想)』の番だ! 何枚組でもどんと来い!