ほぼ隔週刊けんじけん

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

オススメの作品『御先祖様万々歳!』


レグルス@関西人です。


このOVAのサウンドトラックCDは単品では発売されず、期間限定発売LDボックスの特典としてのみ手に入れることができました。いち川井ファンとしてこれほど「買っといて良かった〜〜!」と思う商品はありません。ちなみにこのサントラには未収録曲があり、それらは別のLDボックス『押井守監督全集【劇場版アニメ編】THE SEVEN DOG'S WAR』の特典CDに収録されています。CDの名前は『川井憲次スペシャル MUSIC-CD DOG'S EAR』。


前者LDボックスのライナーノーツによると、本作の制作費はかなり少なく、したがって音楽制作費もかなりの少額だったようです。しかしそんなことは吹き飛ばすインパクトのある素晴らしい曲ばかりなのです。


普通ならオープニングの歌モノ『御先祖様万々歳!』の紹介・解説から入るところなんでしょうが、歌モノが苦手な私は詳しく書けません(^_^;) ですが、この作品は小劇場の舞台をモチーフにしていることもあり、バカバカしくも楽しい挿入歌が多いのは書き落とせないでしょう。


劇伴では、何といっても特筆すべきはエンディング。上述したように低予算作品でありながら、全6話全てが別の曲! しかも歌ものではありません。


私はそこまで数多くのOVAを見ているわけではありませんが、こんな贅沢なことを採用しているのは、同じ押井&川井コンビである『機動警察パトレイバー』の初期シリーズ(いわゆる『アーリー・デイズ』)しか思い浮かびません。


どれも名曲揃いですが、イチオシは第1話エンディング『出奔のテーマ』。激しいビートとキレの良いストリングスで、寒い冬場に出かける時のBGMとしてかければ出勤・通学の気分を盛り上げてくれること間違いなし!
『御先祖様万々歳!』を再編集した劇場版『MAROKO 麿子』では第2話エンディング『駆け落ちのテーマ』は丸々カット、他のエンディング曲も短縮されたりしているので、是非ともOVA版をご覧頂きたいところです。


『果てしなき写実 大日本写実探偵社のテーマ』は、いわゆるパチンコ屋の『軍艦マーチ』(若い人は知らないかな?)のパロディ曲なんですが、私は先にこちらを知ってしまったので、本家『軍艦マーチ』を聴くと逆に違和感が……(^_^;)


そして最終話のエンディング『道行のテーマ』。犬麻呂の演技に合わせた緩急と、シリーズ全体のエピローグ・最終話らしいスケール感、哀切な感情表現が合わさった傑作です。特に3分16秒あたりで降りしきる雪を表現したかのような静かなパートを挟んでから、3分50秒に一気にスケールアップする構成は鳥肌もの。是非映像と合わせて(サントラを聴ける人は必然的に映像ソフトも持ってることになるので、言うまでもないことかもしれませんが)視聴してください。


『御先祖様万々歳!』こそ川井作品の裏ベスト! というのが私のイチオシ理由です。


注:下のDVDボックスにはサントラは付属していません

御先祖様万々歳!! コンプリートボックス [DVD]御先祖様万々歳!! コンプリートボックス [DVD]

エスピーオー 2000-11-03