ほぼ隔週刊けんじけん

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

どもどもタニヤンです。
今回は以前書かせて頂いた「最も衝撃を受けた川井サウンド」の中で堂々1位(タニヤン内部で)となりました、映画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』(以下『攻殻』)の『謡I』について、より掘り下げた感想を書きたいと思います。


攻殻』公開時点(95年)での、アタクシの川井音楽体験はおよそ以下のような流れでありました。


機動警察パトレイバー』初期OVA(88年)

機動警察パトレイバー the Movie』(89年)

『トワイライトQ迷宮物件 FILE538』(89年、発表は87年)

紅い眼鏡』(89年、発表は87年)

機動警察パトレイバーTVシリーズ(89年)

らんま1/2 熱闘編』TVシリーズ(89年)

デビルマン 誕生編』(90年、発表は87年)

ケルベロス-地獄の番犬』(91年)

『トーキング・ヘッド』(92年)

機動警察パトレイバー2 the Movie』(93年)


それまでのアタクシの川井音楽観は、
「ハイテンポな曲にしても、スローテンポな曲にしても、様々なバリエーションを駆使して独特の雰囲気を作り出す作曲家。シリアスでかっこ良い曲もやれれば、コミカルでおちゃらけた曲もやれる人」
というイメージでした。「非常に器用な方だなぁ」という感じですかね。そういった意味で驚嘆の目で見て(耳で聴いて)おりました。
ただその一方で、この時点で既に一定の固定したイメージが出来始めていたことも事実でした。「コレが川井さんの味なんだろなぁ……」という理解でしょうか。
で、次回作は押井監督と川井さんとのコンビで士郎正宗原作の『攻殻』をやると聞いた時も「おおむねこんな雰囲気なのかなぁ」と自分で勝手なイメージでもって想像していたように思います。どちらかと言うとハイテンポな、いかにもシンセサイザー的(←表現が古いスね)な音楽を……。
ところがところが、実際蓋を開けてみたらびっくりしたわけですよ!! 
「どこやらの民俗音楽のような、それでいて純日本風の音楽の様な……。歌詞もちょっと聞いた感じではどこの国やら分からないけど、よくよく聞けばちゃんと日本語だ、しかも古語だ……」というところでその頃自分が少〜し日本神話の面白さに目覚め始めていた背景とも相まって正直かなりびっくりしたのを覚えています。


加えてこの時非常に印象的な歌声を披露されたのが西田社中の方々でした。
しかもあのいかにも民謡チックな歌唱法のままで歌われていて、今では、すっかりお馴染みとなりましたが、そう今考えると感慨無量だな〜♪ と思ったりもします。


てなことが、本日先ほど改めて『攻殻機動隊』を再々……鑑賞(もう何度目だろう?)しての感想です。


後になって『攻殻』のインターナショナル版を鑑賞したところ、こちらのエンディングは「いかにもSFチック」な雰囲気のU2の音楽でした。そういった意味では当初、私自身が想像した楽曲のイメージに近いものでしたが。しかし既に「『攻殻』といえばあの曲」というイメージが出来ておりましたので、違和感を感じたのでありました。 


いやぁ、映画ってほんとに面白いもんですねぇ……(笑)