けんじけんブログ

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

The Chorus Plus IV 『Garm エンディングテーマ』コンサートレポート

ガチョピン@けんじけんです。
今回は、川井さんが出演したJCAA主催のコンサート『The Chorus Plus IV』の模様をレポートします。

日時:2017年2月3日 19時開演
場所:サントリーホールのブルーローズ
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/seat/bluerose.html


司会を務める武内陶子アナは、紅いドレスで登場。猿谷紀郎氏(このコンサートのプロデューサー)は白いジャケットの装い。
「紅白のような衣装で……」と武内アナが繰り出すと場内は笑いに包まれ、和やかな雰囲気に。


なお、川井さんの出番は後半の部の4曲目。それまでは、ゆったりとコンサートを楽しんだのであります。
そして後半の部で3曲目が終わり、満を持して、川井さん登場。けんじけん一同、じっと注目。


武内アナから川井さんの紹介。
「この方、作曲家には見えないでしょう!」と、はじめて武内アナが川井さんにNHKでお会いしたときに、作曲家だとは思わなかったエピソードも披露され、場内のあちこちで笑いが起こります。


このコンサートに、川井さんは初めての登場(『The Chorus Plus』過去3回公演を指します。今回はシリーズで4回目。聴衆はリピーターが多い模様)。


「川井さんって誰?」「どんな作曲家なの?」と感じた聴衆のために「実はすごい作品に関わっているんですよ、皆さん!」と作品名を列挙して紹介。
しかし、場内の反応は薄め……な印象(割と年齢層が高めだったからでしょうか。けんじけんメンバーが平均年齢を下げているような感触でした)。
川井さんとNHKでばったり会ったとき(2014年夏頃?)に「今度僕『花燃ゆ』やってるんですよ」と答えて、武内アナが非常に驚いたお話もあわせて披露されました。


うーん、そんなに川井さんが「作曲家に見えないこと」を推されてもなぁ……とファンの心情としては複雑な気持ちに。
(;´д`)ショウガナイカナァ。。。
「でもね、曲を聴いたら、そんなの吹っ飛ぶよ!!」と私は期待に胸がバクバク。


演奏される曲は、CD化が待ち望まれる『Garm エンディングテーマ』。


舞台下にピアノの岩撫智子さん、舞台奥にコーラスを務める栗友会(合唱団)。
川井さんは舞台左手で打楽器(名称不明・黒い半球状のもの)の演奏を担当。
舞台中央にはモンゴルの民族衣装風なものをお召しになったイラナさんが馬頭琴を携え登場。椅子に腰掛けたかと思うと、両足をパカッ! と開いて演奏準備。
太ももがあらわになり「ああ、馬頭琴は両足で挟んで演奏するのね……」と、セクシーな姿にドギマギと驚く私。
イラナさんの脇(舞台右手)でオルリコさんが歌唱を務めます。


幻惑的な響きを帯びた演奏が目の前で繰り広げられ、私はもう、夢見心地。


川井さんの叩く打楽器は、柔らかい低音で長く響き「ずっと聴いていると眠気を誘う」様な音色。
オルリコさんによるゲール語の歌詞は「ここではないどこかへ連れて行ってくれる」ような歌声で、高く伸びのよい発声にただただ感動するばかり。
馬頭琴による柔らかくも力強い音色で旋律が奏でられ、哀しげなピアノの音色と、(難しいであろう)ゲール語の高音コーラスに、酔いしれたのです。


演奏終了後「絵本『スーホの白い馬』でおなじみの〜」と馬頭琴の説明が武内アナからありました。
また、コンサートのパンフレットには、
≪「歌詞はゲール語で作ってくれ」と押井監督からの無茶な指示で依頼された川井さんは、アイルランド大使館に連絡。大使館よりゲール語の出来る人を紹介してもらい、歌詞(川井さんが作詞!)の翻訳と発音の指導をしてもらってオルリコさんとイラナさんに歌ってもらった≫経緯が記されています。
紆余曲折の果てにこの楽曲は出来たのですね。
「こんなに血と汗と涙の結晶である美しい楽曲のCDがなぜ出ない!!」と私が思ったのはコンサートとは別のお話。


※「後日youtubeへコンサートの模様をアップします」とアナウンスがあったものの、現時点ではアップされておりません。
※JCAAはyoutubeに「JCAA4U」でアカウント登録しているので、過去の『The Chorus Plus』はこちらのアカウント視聴できます。おそらく『The Chorus Plus IV』の様子もこちらのアカウントにアップされるのでは、と思われます。


↓CD化していないので、映像でチェック!
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