ほぼ隔週刊けんじけん

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

作品紹介〜『G.R.M』パイロット版

たか厨@けんじけんです。

5月20日に公開が迫る映画『GARMWARS ガルム・ウォーズ』(以下『ガルム』)。
その前売り券が去る3月26日に発売となりました。購入特典は、何と!! 『ガルム』の前身プロジェクトである『G.R.M』のパイロット版が収録されたDVDですってよ、奥様。
映像の収録時間は12分22秒。『G.R.M』のパイロット版は、テレビで一部が放映されたり、イベントで上映されたのを観たことがありますが、ここまで長いバージョンは、筆者はこのDVDで初めて接しました。
12分余りの映像内で使われている楽曲は5曲、合計で6分50秒ほどあります(曲の長さは、筆者がストップウォッチで計ったので、正確ではないかも。あくまで目安です。ご承知おきを)。
では簡単ながら各曲の紹介を。 

BGM1(1分54秒)西田社中が、どこの世界のものとも知れぬ言語で紡がれた歌詞を、声量豊かに謡い上げるメインテーマ曲。異世界のための曲なのに、どこか郷愁を誘われる曲調です。


BGM2(1分40秒)『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(以下『攻殻』)の『Floating Museum』を思わせるアンニュイなムード漂う硬質な曲。


BGM3(1分25秒)哀感たっぷりの美しいメロディが印象的な曲。合間に入るハープが効果的です。本作で使われている曲では、筆者の一番のお気に入り。最後にコーラスが入り、曲が更なる高みに達しそうなところで、映像の場面転換に伴い、唐突に曲が途切れるのが、非常に残念。最後まで聴かせて欲しかった。


BGM4(55秒)『機動警察パトレイバー the Movie』の『虚栄の街』風の導入部の曲で、そこに西田社中のコーラスが加わることで、化学変化を起こしています。


BGM5(2分55秒)巨人が現れ、世界が滅びへ向かって加速していくシーンにかかる曲。前半は流麗なストリングスが心地よいです。途中から西田社中のコーラスが加わり、滅びゆく世界への哀感、世の無常を謡い上げています(この曲は西田社中が加わる部分から別の1曲なのかもしれませんが、本稿では全体で1曲として数えました)。


本作の製作年は1996年とクレジットされています。『攻殻』公開の翌年です。『攻殻』で得た音楽的な収穫を糧に、押井監督と共に、新たな地平を切り開かんとした川井さんの挑戦の成果が、本作の音楽には結晶しています。
……それにしても丁度20年前に川井さんが手掛けた楽曲がたっぷり聴けるなんて、何というタイムカプセルぶりでしょうか、このDVD。今後、パイロット版のサントラが発売されるとは到底思えませんし、このDVD、川井ファンならマストアイテムと断言できます。
特典付き前売り券が売り切れる前に(3,000枚限定だそうです)、劇場へお急ぎを!!


【参考】『ガルム』公式サイト:http://garmwars-movie.com/jp/