ほぼ隔週刊けんじけん

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

オススメのアルバム『信長の野望 Online 10周年記念サウンドトラック 破天の章〜天下夢幻の章』

どうも、ももんが@けんじけんです。


今年も残すところ1ヶ月。コミケの季節ですね。我々「憲次力研究所」も、コミックマーケット85デ「火曜日 西地区 "も" 36b」ニテ出展シマス……すみません、棒読みです。暗号が未だに理解できなくて。
現在『川井憲次年鑑2013』を絶賛作成中です。


以前このブログで、『信長の野望 Online 天下夢幻の章』をオススメしたとき、私はまだ『鳳凰の章』を聴いていませんでした。その後『信長の野望 Online 10周年記念サウンドトラック 破天の章~天下夢幻の章』が発売され、見事シリーズをコンプリートすることができたのでした。めでたしめでたし。
そんな私が『川井憲次年鑑2013』で、『信長の野望 Online 天下夢幻の章』を担当することになりまして、これは『鳳凰の章』を踏まえておかないといかんだろうということで、今回は『信長の野望 Online 10周年記念サウンドトラック 破天の章〜天下夢幻の章』の中から『鳳凰の章』をピックアップしてご紹介します。


と、ここまで読んで、『信長の野望 Online』をよく知らないかたは、「××の章とか△△の章とかって、なんやねん(怒)」となっていることでしょう。分かります。私も本サントラが発売されるまではそうでした。
本題に入る前に、少し情報を整理してみましょう。


根本的なところから始めると、『信長の野望』と『信長の野望 Online』は別モノです。前者の世界観を元に後者が作られました。川井さんが音楽を担当しているのは『Online』のほうです。


信長の野望 Online』のサービス開始後、順次以下の拡張パックが発売されています。


(無印)信長の野望 Online 〜飛龍の章〜 コンプリート・サウンドトラック
1. 飛龍の章
2. 破天の章信長の野望 Online 10周年記念サウンドトラック
    破天の章~天下夢幻の章


← 今回のテーマはココ
3. 争覇の章
4. 新星の章
5. 鳳凰の章
6. 天下夢幻の章
信長の野望 Online(無印)』の音楽も『1. 飛龍の章』と同じサントラに収録されています。
他にも、拡張パックや攻略本に特典として同梱されているサントラもありますが、それらは上記2つのサントラで全て網羅されています。それはまた別の機会にまとめるとして、今回は2〜6が収録されたサントラから『鳳凰の章』をご紹介しようという訳です。 さて『信長の野望 Online』の音楽というと、全体的にダークで重々しいイメージ。ちょっと湿度高めという勝手な印象を持っております。「湿度」という言葉を使うと語弊があるかもしれませんが、あくまで個人の感想です。ダーク→薄暗い→物陰→湿気がある……という連想からきているのかもしれません。
鳳凰の章』もそういう曲の比率が多めです。コーラスは入っていますが、謎の歌詞のコーラスは無し。過去シリーズの曲のメロディを使った曲も無さそうです(たぶん)。 初めて聴いたとき、最も意外に感じた曲が『迎撃』です。と言いますのは、他の曲のものとは随分違った印象を受けたのです。何ででしょうかねぇ……歯切れの良い曲調が、『信長』で私が感じる湿度を低くさせているのかもしれません。アップテンポで軽快な曲です。 『鳳凰の章』で最も特徴的なのが、『好敵手』に入っている囃子方(はやしかた)*1 の掛け声のような「ぃよぉっ!」でしょう。本来の使い方とは違った風になっていると思います。囃子方に詳しくないので間違っていたらすみません。シャープな感じに「おぉっ! おっ! おっ!」と入れられています。それと共に拍子木のような音が鳴る以外は、特に和の要素はないのですが、これのお陰で一気に和の香りがします。 そして次は「町」シリーズ(勝手に命名)の曲をご紹介。『里』『集落』『城下町』の3曲は、同じモチーフを使ったアレンジ違いの曲……なのですが、印象が違い過ぎてもう別の曲です。 『里』は穏やかな曲。 『集落』は弾むようなリズムで陽気な曲。 『城下町』はどっしりと貫禄のある曲。 この延長線上に『天下夢幻の章』で紹介した『安土』があるように感じます。それにもう1曲、『新星の章』の『我が家』を加えて、規模の大きさ順に並べてみます。

 『我が家』『里』『集落』『城下町』   『安土』 
(新星の章)│←───(鳳凰の章)───→│(天下夢幻の章)

これは同時に、作られた時系列順でもあります(『鳳凰の章』の3曲内の順序はわかりませんが)。段々、集合体が大きくなっていくように、音楽も賑やかに雄大になっていきます。
特に『集落』から後は、過去シリーズに類を見ない華やかな曲調が展開されています。


今年、『信長の野望 Online』は10周年だった訳ですが、音楽を川井さんが担当する限り、今後も続いて欲しいと思う乙女(?)心。どんどん進化している本作の音楽は、これから一体どうなってしまうのか。恐ろしくも楽しみです。ゲームはプレイしていませんがね!

   

*1:能・狂言・歌舞伎・民俗芸能などで、囃子の演奏を担当する人たちのこと。