ほぼ隔週刊けんじけん

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

オススメのアルバム 『精霊の守り人 音楽篇 1』

どうも、ももんが@けんじけんです。


以前、『風の始まり』(風人物語 オリジナル・サウンドトラック)を紹介した際に、「けんじけんの同人誌『Kとれ(川井憲次CDデータブック K-TREASURE)』に載せるレビューを書く際には絶対に立候補しよう!(握り拳)」と決意した……と書きました。
今回は、その第二弾です。 そう、『精霊の守り人 音楽篇 1』でも拳を握り締めたのです。


このサントラを聴いた私の第一印象は、「不思議な音が、いっぱいする!」
ポコポコ、コロンコロンと不思議な音がいっぱいするのが特徴で、本作の幻想的な世界観とピッタリです。
ポコポコ……って何を言うとるねん、とお思いのみなさま。はい、ちょっとiPod出して『民草の誘い』『初夏に飛ぶ』を聴いて! ポコポコと聞こえませんか?
私の言うポコポコは主に打楽器系の音ですが、色んなポコポコが小気味よく入っていて、素朴な雰囲気もかもし出しています。
弦を弾くような……金属を叩くような……なんだろう、私には判別できない楽器のコロンコロンも、ポコポコと混じり合って心地よく響きます。
『呪術師の俳諧』では男女のコーラスと共に厳粛に。
バルサ走る』『英雄、立つ』ではポコポコドンドコ、勇ましく。
『水の民』では透明感のある音色でコロンコロンと。これは弦ですね。
ほら、そこかしこでポコポコ、コロンコロン鳴っている!


そしてサントラ内にはアレンジ違いの曲がほとんどありません。なのにどれも個性豊かで印象深い曲ばかり。同じ作品内でも、どうしてこんなにバラエティに富んだ曲を次々と生み出せるのか!? 驚異の念すら抱きました。イヤ、大げさではなくマジで。
ただし一曲目の『思い遥か』は、元々『ナージの唄』のバリエーションとして作られています。『ナージの唄』については以前に紹介していますので、こちら もご覧頂ければ幸いです。あ、私、そこでも「コロンコロン」と書いていますね(^^;
あとは「星ノ宮」繋がりで『星読みの塔』と『一拉ぎ(ひとひしぎ)』。これくらいしか、私は気付きませんでした。


もう一つ特筆すべきはブックレット。近頃はわざわざ開いて見るほどでもないものが多いのですが、これには音響監督・若林和弘さんによる音楽メニューが掲載されています。音楽メニューとは、音響監督が作品に必要な曲のイメージを、作曲家に伝えるためのものです。
本作の音楽メニューはとても具体的に書かれていて、6年前の作品だというのに、読み返すうちに忘れていた様々なシーンが甦ってきました。そして一曲一曲、メニューを読みながら音楽を聴いていくと、書かれたイメージになんとピッタリな! 言葉で表されたイメージを音楽に変換するって、こういう(どういう?)こと!? さらには、この素晴らしいサントラは、若林さんの的確な音楽メニューあってのものなんだなぁ、とまた感動。
川井さんがどのようなイメージから曲を作られたのか、その過程まで見えるような気がするサントラです。