ほぼ隔週刊けんじけん

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

無視できぬ!?『虫が演じるシェイクスピア』

どうも!タニヤンでございます〜♪
先日のけんじけん新年会でD-01氏に見せて頂いたDVDのタイトルにかなり驚いたデスよ。
そのタイトルは、『虫が演じるシェイクスピア ロミオとジュリエット』。何が驚いたって虫でシェイクスピアをやろうってアイデアに正直目が点になりました。アタクシ自身は子ども時分それほど虫が好きというワケではなかったのですが、その一方で好奇心もあり、思わずお借りしてしまいました。


ストーリーは言わずと知れた『ロミオとジュリエット』です。それが全て人間ではなく虫たちが演じるというのが肝の映画です。


クワガタ家と敵対するカブト家のロミオ(コーカサスオオカブトムシ)はある時クワガタ家で行なわれた樹液パーティ(設定が見事です(笑))に忍び込みクワガタ家の娘ジュリエット(オウゴンオニクワガタ)と出会い、二匹はその瞬間、恋に落ちます。
正直絵面だけだと役者さん(虫)の区別がつきません(汗)
二匹が出会った樹液パーティでのダンスシーンが色んな意味で見せ場、聞かせ場です。川井さんの音楽が優雅で、エレガントな”そういう雰囲気”を感じさせる見事な楽曲です。
その後二匹は村はずれの教会でロレンス神父(ハビロタマムシ)媒酌の元、結婚します。


二匹の結婚を知ったクワガタ家の若者チボルト(セアカフタマタクワガタ)は面白くありません。
「(カブト家の奴等)いつまでも羽を広げてるんじゃねぇぞ」
「とっとと帰りやがれこの虫けらども」
「(怒りに任せて)腹の虫がおさまらねぇぜ!」
とイロイロな意味で問題発言が飛び交います(笑)。そんなチボルトの罵声に怒ったロミオの親友マキューシオ(ヒメカブトムシ)は決闘を挑みます。
このチボルトとマキューシオの対決シーンがこの映画唯一の緊迫したバイオレンスシーン、役者さん達(虫)の動きとセリフに合わせて緊張感高まる楽曲、アタクシ自身一番好きなのはここの曲です。
親友マキューシオをチボルトに殺されたロミオは怒り、チボルトを殺してしまいます。その瞬間自分が犯した恐ろしい行為におののくロミオ。
彼はジュリエットへの想いを残しつつも村を出ます。


自分と同じ一族のチボルトを殺されはしたものの、ロミオへの想いは変わらぬジュリエットはロレンス神父に相談します。ここで神父から秘策を授けられるワケですが、ここでの悲しみと緊張感の漂うメロディはサスペンス的です。


やがてロミオの元に「ジュリエットが死んでしまった」という知らせが舞い込みます。ところが実はこの情報は間違い、ジュリエットはホントは仮死状態で周囲を欺いたあとにロミオと再会する手筈でした。ここでは衝撃的な雰囲気を醸す楽曲が流れます。 ジュリエットの死に際し自ら後を追おうとするロミオ……ひたすら哀しい雰囲気であります。この後仮死から目覚めたジュリエットはロミオの死を知り彼女もまた死を選び、ロミオの角で自らの身を貫きます。


といった形で普通のロミオとジュリエットのお話として物語は進み、最後カブト家とクワガタ家とは自分たちの長きに亘る争いを恥じ、仲良くすることを誓ったのであります。



今までであれば苦手な虫たちの映像と、本編24分という短い構成にもかかわらず、思いの外ちゃんと感動出来た事実に改めて(かなり)感動しました。
ただ、それもコレも雰囲気の演出が非常に巧くハマっていたからかなと思います。それだけに音楽を担当された川井さんや声優さん達(ロミオ:進藤尚美、ジュリエット:皆口裕子)のお仕事に改めて感心した次第です。
音楽がなければ様々な気分を演出する事は難しいし、声優さんたちの仕事が不十分だと虫たちの意志が観客に伝わりません。あと、虫たちの区別もつきませんし(笑)
……ということで、今回は 『虫が演じるシェイクスピア ロミオとジュリエット』 堪能しましたです。


虫もいいなぁ……(笑)

※サントラ未発売