ほぼ隔週刊けんじけん

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

しあわせのかたち◆水晶の滑鼠

【作曲家・川井憲次の楽曲について、色々語ってみるブログ/第81回】


えすえす@けんじけんです。『Steins; Gate』が面白かった今日この頃です。そういえば最近、秋葉原を舞台にした作品が増えた気がします。



とはいえ、たいていはオタク街という舞台設定であって、昔ながらの電気街・パソコン街の雰囲気を残した作品は意外に少ないようです。そんなパソコン街秋葉原が舞台の作品として、昨今のブームよりはるか以前にわれらが押井・川井コンビが名作を作っていたことをご存知でしょうか。



ドラマCD「しあわせのかたち◆水晶の滑鼠」('92.03.25発売)。



希少盤ということもあって、残念ながら知名度は押井・川井ファンに限定されますが、それでも作品の面白さは折り紙つきです。



この作品、一見定番の探偵モノですが、ラジオドラマとして押井守監督作品ではおなじみのメタフィクション構造をもっており一筋縄ではいきません。主役はなんと山寺宏一さん、大物声優の身体を張った「七色の声」の名演技ぶりも見逃せません。



そして、音楽ですが、基調は本格ジャズでさらに歌モノあり、コミカルな曲あり、わずか30分程度のサントラですが盛りだくさんの内容です。映画『イノセンス』や『スカイクロラ』で観客を魅了した艶やかな声楽ジャズも、この作品での経験が生かされているような気がします。



最後に、本作はドラマとサントラのCD2枚組みなのですが、収納に神経を削っているコレクターとしてはこの時代の2枚組CDの分厚さにはほとほと参っています。この点だけは購入される方は気をつけてください。