けんじけんブログ

作曲家:川井憲次に関する最新情報を集めている憲次力研究所(けんじけん)のブログです。

川井ファンによる間違いだらけのオーディオ選び はいしん!

【作曲家・川井憲次の楽曲その他について、色々語ってみるブログ/第31回】


みーら@閣下です。(超局地的時事ネタ)
好き勝手書いているようで、意外に辛くなってきたこの連載w
3回目にして既にネタに詰まっているのであります。
公開中の『インシテミル』辺りと絡めたネタを…と思ったら特に浮かばなかったorz
もう少しタイムリーな感じの話題はないものかと言う事で、先日iTunes storeにて配信が開始された『NHKスペシャ灼熱アジア』に関連して音楽配信について語る!


先日のHMV渋谷の閉店も話題になりましたが、CDが売れなくなっています。その中でもサントラというジャンルは特に売れていないそうです。10年前、某アニメのサントラが1万枚に届かず売れなかったと言われたのが、今やその半分も行けばヒット作品と言われてしまう現状です。アニメはまだ恵まれていて、サントラが出ないことは少ないです。ただDVDの特典としてだったり、ドラマパートと組み合わせて出されたりする事が増えています。問題なのは、特撮を除く実写映画です。ここ数年の川井さんが手掛けた邦画にもサントラが出ないことが増えています。


そんな状況の中での「サントラが欲しい!」という我々の最後の希望が、ネットにおける音楽配信なのかもしれません。CDの製造・流通・保管等のコストが掛からない訳で、CD化では採算が合わないと思われる様な作品も販売されています。川井さんの作品で言えば、NHK関連の4作品がiTunes storeのみで配信中です。最新作である『灼熱アジア』と昨年の『沸騰都市』は、お馴染みの民謡コーラスで『攻殻』系が好きな人間は必聴です。


ただし、オーディオマニア的には不満もあります。通常、iTunesにおいて理屈的には圧縮前と音が同じであるはずのアップルロスレスにて取り込んでいます。ですが、音楽配信されているデータはAAC128kbpsであり、iPodで聞く分には大差ないかもしれませんが、オーディオシステムで聴くには粗が見えてきます。CDならば出たであろう質感と迫力がどうにも足りません。CDが出ていたら、と聴く度に思ってしまいます。「モノとして欲しい」というのもあるのですが、それ以上に音質的になんとかならないだろうか、と。


けんじけんとしてことある毎に「CD出したい!」と言っているものの、踏み切れないのは権利関係のハードルもありますが、それ以上に採算の問題があります。川井さんの作品といえどもその作品自体がマイナーなモノに関してはどうしても厳しい。逆に鉄板で売れる物ならCD化されている訳です。決して大規模公開ではなかった『ランデブー!』のサントラを自腹で作った尾崎監督は“漢”だと思います。次作に繋げる為にもまだご購入されていない皆さんも是非買って下さいまし!


少し話が脱線しましたが、話を戻します。音質向上の為の現実路線として、モノとしての入手の方は諦め、高音質な音楽配信サービスでの提供が出来ないものかと考えています。私が考えた所で何がどうなるモノでもないのですけどね。非圧縮や可逆圧縮による高音質の音楽配信自体は既に行なわれています。 ただ音楽ジャンルがクラシックやジャズなどに限定され、再生出来るソフトや機器も限られてしまうなどの弱点があります。要は現在の処、iPodで聴けるサントラの高音質配信はないのです。サントラと限定すると市場規模が小さいので、アニソン等も含めたもう少し大きな枠組みで、高音質の音楽配信サービスが出来れば良いのではないとか思うのですが、皆様どうなのでしょうか?現状のクオリティで大多数は満足してしまっているのでしょうか。


最後に、書くかどうか悩みましたが、改善を促す為にもあえて書きます。配信中のNHKドラマ『鉄の骨』のサントラはノイズが乗ってます。iTunes storeのレビューにも記述があり、実際に試聴してみると分かりますがはっきりとしたノイズが聞こえます。上で書いた様な音質がどうこうとかそういう次元ではないのです。川井さんが納品したであろうマスターにあの様なノイズがあるとは思えません。どの段階で入ってしまったのか配信の過程を知らない私にはわかりようがありませんが、出来る限り早めの対応を希望します。