作品紹介『ワールドトリガー』
たか厨@けんじけんです。
去る10/4に、テレビアニメ『ガールフレンド(仮)』の音楽を、川井さんが担当されることが発表されました。
これで今秋、川井さんが担当されるテレビ作品は4本となりました。
関東での放送開始日順にタイトルを挙げていくと、『ワールドトリガー』(10/5〜)、『ガールフレンド(仮)』(10/12深夜〜)、『科捜研の女』(10/16〜)、『すべてがFになる』(10/21〜)です。
10/18には劇場で『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』の第5章の上映が始まります。
各作品の公式サイトは、以下の通り。
『ワールドトリガー』 http://www.toei-anim.co.jp/tv/wt/
『ガールフレンド(仮)』 http://girlfriend-kari-anime.jp/
『科捜研の女』 http://www.tv-asahi.co.jp/kasouken/
『すべてがFになる』 http://www.fujitv.co.jp/F/index.html
『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』 http://patlabor-nextgeneration.com/
元々、精力的に活動されている川井さんとはいえ、ここまで立て続けに新作が放送、上映されるのは、かつてないことだと思われます。
けんじけんも折を見て、これらの作品を全力で応援していきたいと思います。
そこで、今回はテレビ4作品の中で、先陣を切って放送が開始された『ワールドトリガー』の第一話『異世界からの来訪者』の『拙速(苦笑)レビュー』に挑戦してみました。
原作: 葦原大介(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
シリーズディレクター:本郷みつる
シリーズ構成:吉野弘幸
キャラクターデザイン・総作画監督:海谷敏久、鶴田仁美
キャスト:村中知、梶裕貴、田村奈央、中村悠一、田中秀幸ほか
選曲:佐藤恭野
音楽協力:テレビ朝日ミュージック、東映アニメーション音楽出版
本作は、川井さんにとって、結構初めて尽くしの作品ではないかと思われます。
まず「『少年ジャンプ』連載作品のテレビアニメ・シリーズを初担当」……『アイシールド21』のイベント用の単発アニメ(『アイシールド21〜幻のゴールデンボウル』)の音楽を共作されたり、『DEATH NOTE』の実写映画版を担当されたことはありますが、『少年ジャンプ』連載作品のテレビアニメ・シリーズを川井さんが手掛けるのは、意外にもこれが初めてです。
「東映アニメーション作品」「本郷みつる監督作品」を川井さんが担当されるのも初かと。
それらの初めて尽くしが、いかなる化学反応を起こすのか、楽しみにして放送に臨みました。
本編で使用されたのは、筆者が数えた限りでは全部で12曲でした。
サブタイトル後の1曲目は、静かなピアノで始まり、弦が合流し、やがてコーラスが加わる曲。
淡々と曲が流れる中、異世界からの侵略者・ネイバーの脅威に、日本の現有兵器がほとんど役に立たなかったことが語られます。しかし突如現れた謎の一団がネイバーを撃退したくだりになると、画面とシンクロするように、曲調が変わったのには、選曲の冴えが感じられました。
2曲目。主人公・空閑遊真(くが・ゆうま)の初登場シーン。軽快なイージリスニング的な曲。遊真のテーマ曲でしょうか?
3曲目。教室で雨取千佳(あまとり・ちか)が朗読するシーンで流れ始める、のどかな音楽。平和な日常を象徴するような曲でした。が、遊真の左手に指輪を見つけた不良が声をあげるや、音楽がぶった切られます。
「おのれ、不良め〜。最後まで曲を聴かせろ!!」
4曲目。「遊真が指輪をしているのには理由があるのでは?」と発言する、もう一人の主人公・三雲修(みくも・おさむ。ただし本稿では以下「メガネ君」と記述します・苦笑)のバックに流れる穏やかなピアノ曲。
5曲目。静かなピアノ曲。遊真がメガネ君の席へ歩み寄り、握手。授業後、女子生徒から遊真が「髪が白い理由」を問われたりするまでの会話に流れる。
6曲目。不思議な音色で始まる曲。不良の嫌がらせに逆襲する遊真。硬質なピアノ曲だが、女教師が教室に入ってきたため、曲は中断。
「おのれ、女教師め〜。最後まで(以下略)」
ここまででAパートが終わり。
アイキャッチは川井さんの楽曲ではなく、効果音でした。
以後、Bパート。
7曲目。遊真について思い悩むメガネ君のバックにかかる音楽。スローで、ちょっとお間抜けなテイストの曲。個人的には、かなりのお気に入りです。
8曲目。遊真とメガネ君が不良に呼び出された空き地の上空にゲートが発生!! ネイバー出現!! コーラスが響く、緊張感のあふれるスコア。打ち込みが絶妙なアクセントの曲です。
9曲目。メガネ君が「トリガーオン!!」……ヒーロー登場という感じの曲ですが、いかんせん、この後すぐ、メガネ君が苦境に陥るので、曲の最後まで使われていません。残念。でも「かっこいいとは、こういうことだ!」的な片鱗は感じられる曲でした。
10曲目。ネイバーに斬りかかるメガネ君だが、「大苦戦の巻」の音楽。メガネ君、こてんぱんのまま、コーラスが高まって曲は終わります。
11曲目。「トリガーオン!!」する遊真。疾走感のある曲調。コーラスとかき鳴らされるエレキギターが、遊真の圧倒的なパワーを感じさせる曲。
12曲目。戦い終わって、会話を交わす遊真とメガネ君。ピアノへの柔らかな打鍵が、安らぎを感じさせるような曲でした。
★『ワールドトリガーを100倍楽しむ講座』
三頭身の遊真とメガネ君が、作品の世界観を語るミニコーナー。
流れるのは、倦怠感あふれる、間抜けテイストの曲。ある意味、川井さんの本領発揮(笑)な楽曲でした。
★予告編
短いですが、川井サウンドのかっこ良さが凝縮されています。
まだ第一話の段階では、ネイバー相手の戦闘も本格化しておらず、バトル曲の使用は控えめという感じですね。バトル曲に限らず、まだまだ隠し玉的な音楽が控えていそうな予感がします。
何せ、主人公・遊真の口が"3”の形になる作品ですから。ギャグ曲が幾つも作られているハズと筆者は推測しています。
本作のシリアス要素とコメディ要素に、的確に対応したであろう川井さんの辣腕ぶりに、いやがうえにも期待が高まります。
とにかく最低でも1年は放送が続き、サントラを3枚は出して欲しいものです!(切望)
それでは番組の成功を祈って、「トリガーオン!!」